大相撲史上初の東大相撲部出身で東序二段20枚目の須山(25=木瀬)が、今春に大学を卒業することが確定した。
一番相撲で雅(二子山)を押し出した。見事白星発進した後には「なんとか卒業できました」と報告。昨年5月の夏場所で初土俵を踏んで以来、力士と東大生の二足のわらじを履く生活も終わりを迎えた。今後は相撲一本となり、「長かったですね。大学生活は十分に楽しんだんで、これからは新たな気持ちで、より相撲に集中していけるように頑張りたい」と誓った。
鋭い出足から勢いよくぶつかり、左のおっつけを交えて前に進み雅を力強く押し出した。「今場所は、はたかれることを恐れず、しっかり低く当たっていこうと思っていた。1番目は良かった」と会心の内容だった。今月中旬には大学の卒業が確定。4万字に及ぶ卒業論文の出来は「可」という評価で、指導した教授陣からは「少々詰められました(笑い)、議論が甘いところとか、参考文献が少ないところとかありましたが通してもらいました」と笑った。
埼玉・市立浦和高から1年浪人し、慶大に入学。バンドサークルに入る学生生活だったが、2年連続で受験していた東大への思いを捨て切れず、大学1年の冬に3度目の挑戦で合格。「格闘技を前からやりたいと思っていて」と相撲部に飛び込むと、「短い間にいろんな攻防があるのが面白い」とのめり込んだ。
もっと相撲をきわめたい。そう思っていた矢先、世界的に拡大する新型コロナウイルスの影響を受けた。満足に稽古を積めない日々が好奇心を駆り立てた。「強くなりたい」という一心で、角界入りを決意。木瀬部屋に入って昨年5月の夏場所で前相撲デビューし、少しずつ番付を上げてきた。「東大なので、『東大関』」という夢に向かって、今場所も「思い切った相撲を取っていきたい」と話した。【平山連】

