大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)で大関昇進に挑む関脇の霧馬山(27=陸奥)が、押す力に磨きをかけている。2日、東京・陸奥部屋で稽古し、若い衆3人を縦一列に並べて一丁押しを15本行った。師匠の陸奥親方(元大関霧島)の発案で先場所のころから取り入れていると言い、「なかなか簡単には押せない。立ち合いの圧力や速さとか、毎日やっていけば変わってくると思う」とうなずいた。

3人掛かりの一丁押し稽古となれば、27歳の成長株もたまらず息が切れる。出稽古先では本場所を想定して関取衆と相撲を取る一方で、所属する部屋では工夫を凝らした稽古。成長につなげようと奮闘し、ここまで「体も良い感じにきている」と手応えは十分だ。出稽古を積極的に活用しながら、場所に備える。【平山連】