元テレビ朝日アナウンサーの山崎正(やまざき・ただし)さんが、25日に肺炎による呼吸不全のため死去していた。79歳だった。プロレスやオリンピックなどの実況でも活躍したが、長年にわたって司会を担当した「大相撲ダイジェスト」を記憶する好角家が多く、SNSなどには「毎晩仕事から帰ってきて見てました。ご冥福をお祈りします」「相撲ファンとしては大相撲ダイジェストはよく見ていたなぁ 山崎さんの落ち着いた解説ぶりが好きだった だから放送終了の発表があった時はショックだった。ご冥福をお祈りします」などのコメントが寄せられた。

山崎さんは大相撲ダイジェストに1974年ごろから2003年9月の番組終了まで約29年間出演。どんな番組だったのか?

大相撲ダイジェストは、テレビ朝日がNETテレビとして開局した直後の1959年春場所から放送開始。NHKが本場所を生中継していたが、大相撲ダイジェストは深夜に、主に幕内取組をコンパクトにまとめて放送していた。まだ録画機器が普及していない時代は特に、生中継を見られないファンにとっては貴重な視聴機会でもあった。

若貴ブームの絶頂期にあった1993年春場所は、平均視聴率23.6%を記録。1992年夏場所から1997年春場所まで、中日と千秋楽は1時間に拡大して放送された。落語家の桂三枝(現・桂文枝)が司会を務めた時期もあった。番組への注目度は高く、1994年初場所で新入幕を果たした濱ノ嶋(現・尾上親方)は「今までは『ダイジェストにも出ているんでしょう?』って人から聞かれるのが一番つらかったんです。今度から自信をもって出てますと言えますよ」と明かしたほどだった。

しかし、徐々に相撲人気が低迷し、視聴率も低下。2003年秋場所を最後に番組は終了した。

山崎さんは2004年1月に定年退職した後も、大相撲のコメンテーターとして情報番組に出演したほか、国技館内のラジオ「どすこいFM」でMCを務めるなど、角界に大きく貢献した功労者でもあった。