大相撲の新十両夢道鵬(23=大嶽)が、あこがれの化粧まわしを手に、大勝ちを目標に掲げた。9日、さいたま市の母校埼玉栄高で、同高からの化粧まわし贈呈式に、兄の前頭王鵬とともに出席。「この埼玉栄高校のオレンジ色の化粧まわしは、学生の時から、とんでもない憧れを持っていた。いざ、実物を見て、すごく感動しています。身が引き締まります」。埼玉栄高OBでともに元大関の豪栄道(現武隈親方)、貴景勝(現湊川親方)らも着けてきた、伝統の化粧まわしをこの日初めて見て、興奮を必死に抑えながら話した。
今場所の目標は「全部勝つこと」と、力強く語った。「関取」と呼ばれることについては「まだ慣れないですね」と、少し照れながら話した。それでも、稽古場では憧れだった白まわしを着けて「関取衆なんだという自覚を持って、稽古ができている」と話し、精力的に佐渡ケ嶽部屋への出稽古もしてきた。
そんな姿に王鵬も「本当にまじめ。ちょっと休んだ方がいいんじゃないというぐらい追い込んで、基礎、基本を欠かさずにやる力士。稽古場でも、1日1番負けるかどうかぐらいだったのが、この前、初めて連敗して『力がついてきたな』と思いましたね」と、成長を肌で感じている様子だ。先場所は関脇、幕内上位の常連となった兄からも認められた格好だ。
贈呈式のあいさつでは「(埼玉栄高を)卒業してからも丸5年、6年目ですけど、1日1日無駄にせずに、稽古してきたことが結果となって、十両に上がることができたと思って、これからも埼玉栄高で学んだことを忘れずに、一生懸命頑張っていきたいと思っています」と、心を込めて話した。「昭和の大横綱」大鵬さんの孫として2人目の関取は、謙虚に、実直に、新十両場所を見据えていた。

