幕内経験者の人気者で、関取復帰を目指す東幕下16枚目の炎鵬(30=伊勢ケ浜)は、手痛い黒星発進となった。

対戦した福崎は、幕下最下位格付け出しの初土俵から3場所目。ざんばら髪の18歳に、立ち合いから押し込み、相手の懐に潜り込もうと前傾姿勢になったところで、タイミング良くはたき込まれた。「ちょっと焦りすぎた。しっかり当たって、途中までは、いい形だったけど足が出なかった」と、悔しさを押し殺して冷静に振り返った。

首の大けがで、十両だった23年夏場所の途中から、7場所連続で休場した。序ノ口まで番付を下げて再起したのが1年前、昨年の名古屋場所だった。この日の取組後、炎鵬は「1年は早い。それだけ早く時が過ぎてしまう。1日、1日を大切にしないと。1日の重みを、今まで以上に感じて頑張りたい」と、落ち着いた口調で語った。敗れたとはいえ、落ち込んでいる暇はないとばかりに、次の取組を見据えていた。