日本相撲協会は、大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)の休場を発表した。琴桜はこの日、優勝争いで単独トップの横綱大の里と対戦予定だったが、大の里は不戦勝。土俵上での勝ち名乗りを待って、大の里は13勝1敗となる。
師匠の佐渡ケ嶽親方(元関訳琴ノ若)によると、琴桜は横綱豊昇龍を破った前日13日目の取組で右膝を痛めたという。前夜に電話で琴桜から報告を受けた同親方は「本人は『プチッと音がした』『膝が曲がらない』と言っていた」と説明した。琴桜は「右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で全治3週間の見込み」との診断書を相撲協会に提出し、休場した。
琴桜が休場したことで、3敗の小結安青錦と前頭隆の勝は、優勝の可能性が消滅した。11勝2敗の横綱豊昇龍が、この日、結びの一番で関脇若隆景に敗れた場合は、千秋楽を待たずに、14日目に大の里の優勝が決定する。その場合は、取組を行わずに優勝が決まる珍事となる。
優勝が絡んだ取組が、休場によりなくなった例としては、12年夏場所千秋楽がある。大関琴欧洲が休場し、対戦予定だった前頭栃煌山が不戦勝。栃煌山と、千秋楽の本割に勝って12勝3敗で並んだ前頭(地位はいずれも当時)旭天鵬が優勝決定戦を行い、旭天鵬が初優勝した。旭天鵬が本割で敗れていたら、不戦勝による12勝目で栃煌山が初優勝となっていた。だが、結果的には、不戦勝となった栃煌山は優勝には届かなかった。

