投打で力を発揮したオール栃木が第1回中学女子軟式野球交流大会わせがくカップで優勝を勝ち取った。10月24、31日に群馬・笹川記念球場で行われた同大会には群馬エンジェルスA・B、埼玉スーパースターズFのA・B、宮城デイジーズ、オール栃木が参加。主催は前橋キャンパスを持ち、今春に群馬県初の女子硬式野球部を創部したわせがく高等学校で、コロナ禍で大会中止が続いた女子軟式野球チームに試合でプレーする場を提供したいとの強い思いから実現に至った。

2014年(平26)に結成、中学野球部所属の選手で構成されるオール栃木は、準決勝で群馬エンジェルスAから序盤に5点を奪い8-2で勝利。決勝の宮城デイジーズ戦では2回に野中柚希(2年)の犠打で1点をもぎ取ると、5回には若山美月(2年)の中前適時打で追加点を奪った。投げては星紗瑛子と福田桜子の1年生コンビが宮城打線を封じ、2-0で頂点に。「気持ちで打った」という2点目をたたき出した若山が最優秀選手賞に選ばれた。

新チームでの実戦経験に、川村貴幸監督(47)は「2年も1年も活躍したし、大会ができたのは幸せなこと」。稲見遥花主将(2年)も「勝てて自信につながった」と手応えを口にした。

主催のわせがく高等学校・丸山昌利教頭(40)は「女子野球が日本の文化として根付くように、ずっと続いていく大会になれば」と期待を込める。

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