つくば中央シニア(東関東支部・茨城ブロック) 「全ての選手に成長できる機会を均等に準備する」。1月から監督に就任した、OBで1期生の坂本皓平監督が、チームとして大切にしていることだ。上手だからいいとか、体が小さいからダメといった考えはない。

ハード面では内野天然芝の専用グラウンドに鳥かごが8基。次々に打てるので時間短縮が実現できる。ソフト面では選手のモチベーションを常に確認しながら、効率よく質の高い練習を目指す。「おなかいっぱいにせず、早く野球がしたいという気持ちを大切にしながら、野球以外のことにも好奇心が持てるような環境づくりをしています。現場においては選手の主体性を重んじ、『こうしなさい』という指導はしない方針。ミスに対しても一緒に振り返ることはあっても叱責(しっせき)することはない。一番悔しいのは本人ですから」と同監督。

冒頭の「全員が成長する機会」は、言い換えれば失敗できるチャンス。「練習試合に出ても最後の1打席だけ…では機会均等とは言えません」(同)。部員は2年が29人、1年が32人。初心者で入団した選手も3人いるが、「機会さえあれば、3年になる頃には遜色なくプレーできるようになる」(同)。活動は着実に地域に根ざし始めている。

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