パリ五輪(オリンピック)アジア最終予選を兼ねた大会で、過去9大会連続出場の韓国がPK戦の末に敗れ、本大会出場を逃した。後半25分にFW李英俊(イ・ヨンジュン、20=Kリーグ金泉尚武)がラフプレーで一発退場になり、同アディショナルタイムには黄善洪(ファン・ソンホン)監督(55)が退席になるなど、荒れた試合だった。

韓国は、88年ソウル五輪から出場し続け、世界初の10大会連続を狙ったが、連続出場記録が途絶えた。

試合後、黄善洪監督に代わって会見した明載容(ミョン・ジェヨン)コーチ(51)は「PK戦では、最後の最後に幸運が我々を向いてくれなかった。欧州組3人を呼べずに難しいチーム編成になった。大会前に各クラブからは出してくれると聞いたが、結局は出してくれなかった」と話した。

常に先行される苦しい展開。前半15分にミドルシュートで先制点を許した。同45分に追い付いたが、3分後のアディショナルタイムには、DFラインの連係ミスから再び失点した。退場者を出して数的不利だった後半39分にまた追い付き、延長戦に持ち込んだ。延長戦でも決着をつけられずに、PK戦へ。12人目のキッカーが相手GKに阻まれ、相手キッカーが決めて40年ぶりの敗退が決まった。