全日本パデル選手権女子の部決勝は藤原利菜(29)小澤琴巳(22)組が知念美樹(32)沓名舞子(23)組をセットカウント2-0で下し初優勝を達成した。

「世界で一番パデルを楽しむペアになろう」が2人の合言葉だった。知念は過去3大会連続優勝の「絶対王者」。沓名も女子日本ランキング1位の実力者だ。過去の対戦では1度も勝ったことがなかったが、力まず自然体で力を発揮するため「楽しむ」姿勢を貫いての初優勝だった。

ラケットスポーツ用品専門メーカーのバボラvsジャパンに勤務する藤原は、小1から大学まではテニスに打ち込み、小6のときに全国大会優勝を経験している。「10代のときに日本一になって、20代でも日本一に絶対なりたかった。29歳のラストチャンスで日本一になれました!」と優勝カップを抱きしめた。

小澤は3月に慶大看護医療学部を卒業し4月から都内の病院で看護師として勤務している。「学生最後の大会を最高の形で締めくくることができてうれしいです。元気に明るくやり切ることができました。でもまだ実感がないです」と笑顔で話した。2人はともにハードな仕事をこなしながらトップ選手としてプレーを続け、11月にカタールで開催される世界大会での活躍を目指す。

[PR]