「警備の会社には女性の力が必要。野球を引退しても残って欲しい」と訴えるのは、(ZB)・海野弘幸総監督(58=ゼンコー代表取締役社長)だ。チームは埼玉・ふじみ野市を中心に活動している。

海野総監督は選手として上尾-城西大で活躍し、大学3年時に首都大学野球ベストナインに選ばれた。社長業の傍ら週2回の練習では率先してノッカーを務める。監督の岡部憲章さん(63)は元プロ野球投手で日本ハムや阪神などに在籍。東海大相模では巨人原辰徳監督と同級生に当たる。

総監督と監督との出会いはZB設立当初の2015年。新設間もないポニーリーグ・チームとの合同練習だった。当時、岡部監督はポニーを指導しており、2人はその場で意気投合。岡部さんへの監督要請に快諾を得たという。

ZBは交通誘導やイベント警備を社業とするゼンコー(本社・埼玉)が運営している。練習は週2日、通常業務が終了する午後5時以降は所沢と川越にある室内練習場で行っている。これまでに2017年クラブ選手権優勝、4月の第1回栃木さくらカップでは3位入賞。現在20人が所属しており、田中露朝主将は今秋開催の女子野球W杯メキシコ大会の日本代表に選出されている。岡部監督は、練習は選手の自主性を尊重し、選手の人間的成長に期待する。海野総監督と二人三脚で仕事と野球の両立を目指す。チームHPはhttps://zk-beams.com/

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