株式会社AZUMA 東葬祭(東京・三鷹)は、コロナ感染で病院で亡くなり、故人の顔も見られずにお別れせざるを得ない家族のために、同社式場を利用した立ち会える葬儀を行っている。自社で霊安室と斎場(三鷹.市民斎場=三鷹市中原3の1の65)を持っている利点をいかし、提携先の病院と連携して感染対策を徹底した上で、10人以内での葬儀を提案している。

全国的なコロナ感染によって、病院で亡くなった場合、火葬場に立ち入ることが難しく、故人家族の立ち会いができずに遺骨が家族の手元に渡る「目にふれない葬儀」が通例となっていた。同社の反町大輔さん(37)は「費用負担が少なく、故人のご家族のために出来ることはないか」と思案し、コロナ禍で求められる葬儀を目指したと話す。

反町さんは「葬儀が始まる前はコロナ感染を恐れながら悲しみに暮れていたご家族が、終わる頃には気持ちの整理がついて表情が柔らかくなり、最後に『葬儀をやって良かった。ありがとう』と声をかけていただけることにやりがいを感じます」と語る。コロナ禍は葬儀のスタイルも変えたが、反町さんは「培った信頼と実績でより良い葬儀サービスを提供し続けたい」と葬儀の必要性に、前向きに取り組んでいる。

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