東京・立川市の不動産業立飛ホールディングス(以下立飛)は10月27日から同30日まで、同社が保有する旧陸軍機の一式双発高等練習機を一般公開する。

同機はジュラルミン製で、2基のエンジンを搭載していることから双発機と呼ばれている。軍の要請により立飛の前身「立川飛行機」が開発し、1342機を製造した。展示される機体(甲型)は1943年9月、秋田・能代飛行場から青森・八戸市高館飛行場へ向かう途中でエンジントラブルを起こし、十和田湖に不時着水。2012年9月に湖底から引き揚げられ、国内唯一の現存機体として青森・三沢航空科学館で展示されていた。機体には「立川飛行機」の銘板が残っており、科学技術の最先端を誇っていた立川の歴史を伝えることが使命と感じた立飛が20年11月に譲り受けた。

同機は、立飛南地区5号棟(多摩モノレール高松駅下車徒歩2分)で公開される。また、同社が運営する街区「GREEN SPRINGS」では、立飛製造のR-53型、R-HM型の軽飛行機も同時公開する。入場はすべて無料。

[PR]