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紙面企画

事件記者清水優 ブラジル体当たり

事件記者清水優 ブラジル体当たり

◆清水優(しみず・ゆたか)1975年(昭50)生まれ。38歳。東京外大ポルトガル語学科卒。98年入社。静岡支局、文化社会部、朝日新 聞社会部警視庁担当を経て、文化社会部に帰任。事件、事故など中心に行き当たりばったりながら体当たりで取材。体重95キロ。

信頼の日本酒 地酒「東麒麟」が人気


 ブラジルでは今、手巻きずしが大流行中だ。サンパウロ、リオで人気に火が付き、地方都市にもチェーン店が拡大中だ。焼きそば、天ぷらなどの日本食も人気で、ブラジルの地酒「東麒麟」も親しまれている。

 先住民インジオの住んでいたブラジルを、ポルトガルが発見したのが1500年。以来、各国から移民が押し寄せ、混ざり合ってできた移民の国ブラジル。中でも、日本人移民の勤勉さ、裏切らない民族性は高く評価されており、「ジャポネース・ガランチード」(日本人は信頼できる)という言葉があるほどだ。

 日本文化で特に人気なのが、日本食。レストランも多く、ブラジル人の生活に浸透している。食べ物の最新流行は手巻きだが、飲み物では日本酒が人気だ。

 中でも、1934年創業の東山農産加工社(サンパウロ)が造る東麒麟(あづまきりん)が、トップブランド。日本移民たちが、故郷への郷愁から作り出したブラジルの地酒だ。ブラジルには、サトウキビの蒸留酒「カシャーサ」をベースにライムと砂糖を加えたカクテル「カイピリーニャ」があるが、00年以降、酒をベースにした「サケピリーニャ」が大流行。山田道明社長(49)によると「日本酒の売り上げが2・5倍になった」という。

 サケピリーニャから日本酒に親しんだブラジル人には、殺菌していない「生」や「吟醸」も人気で、カクテルではなくそのまま飲む、本来の飲み方が浸透し始めている。

















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