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紙面企画

事件記者清水優 ブラジル体当たり

事件記者清水優 ブラジル体当たり

◆清水優(しみず・ゆたか)1975年(昭50)生まれ。38歳。東京外大ポルトガル語学科卒。98年入社。静岡支局、文化社会部、朝日新 聞社会部警視庁担当を経て、文化社会部に帰任。事件、事故など中心に行き当たりばったりながら体当たりで取材。体重95キロ。

美容整形大国ブラジル 美尻の陰に悲しき歴史


 【サンパウロ27日(日本時間28日)】ブラジル美容整形外科学会などによると、ブラジルは世界第2位の美容整形大国だ。近年はヒップアップを目的とした豊尻手術の手術件数が伸びている。ヒップの豊かな女性が好まれる文化は、奴隷制時代にさかのぼるとされ、ブラジルの美容整形の現状について、手術歴24年のサンパウロの美容整形外科医ハンス・F・アルテアーガさん(57)に聞いた。

 リオデジャネイロのリゾートビーチでは、丸いヒップの多くの女性が闊歩(かっぽ)する。サンパウロの洋服店にはヒップの豊かなマネキンが並び、お尻を格好良く見せるための体形補正パッドも売られている。サッカー王国はお尻を重視し、美を追求する整形大国でもあった。

豊尻手術の方法について説明するアルテアーガ医師

 ブラジル整形外科学会とブラジル国際美容整形外科学会の調査では、ブラジルで11年に行われた美容整形手術の件数は、トップの米国(約109万件)に肉薄する世界2位の約91万件に上った。その中で近年、注目されているのがヒップアップ手術。同調査によれば、08年に5591件だった豊尻手術件数は11年に2万1452件と約4倍になった。

 サンパウロの美容整形外科医アルテアーガ医師は話す。「以前は、お尻の脂肪と筋肉の間にシリコンバッグを入れたが、ずれやすかった。約5年前から、筋肉の中にバッグを入れる方法が確立され、ずれなくなってから、利用者が増えている」。

アルテアーガ医師が見せてくれた手術例。左が術前、右が術後

 ブラジルでお尻が重視される背景は、旧宗主国ポルトガルがブラジルに入植した奴隷制時代にあるという。アルテアーガ医師は「ポルトガル人の大農場主がヒップの豊かな黒人奴隷の女性たちに婚外子を産ませた歴史がある。これが、特にヒップに魅力を見いだす傾向の起源とされている」と説明してくれた。

 手術料は1万2000~1万5000レアル(約58万~72万円)が平均的。患者の年齢層は、以前は40~50代が中心だったが、経済成長を背景に近年は20~30代も増えている。アルテアーガ医師は「コンプレックスを持っていた患者の苦労を見ているだけに、術後の笑顔を見ると、医師としてもうれしい」と話している。























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