「駅伝に詳しすぎるアイドル」ことNGT48の西村菜那子(22)が26日、都内で駅伝の楽しみ方を独自の切り口で語るイベント「#西村駅伝」を開催した。

イベントには15年の第91回東京箱根間往復大学駅伝競走の5区で区間新記録を樹立するなど活躍した「3代目“山の神”」こと元青学大の神野大地(26=セルソース)がスペシャルゲストとして参加。約80人のファンが見つめる中、箱根駅伝の魅力などを語った。

西村と神野は約2年前にもウェブ媒体の対談で顔を合わせており“タッグ”を組むのは今回が2度目。この日は観客の多くを西村のファンが占めたが、神野は「そういう新しい場に出ていくことで、陸上の認知度が上がっていけばいいなと思った」と出演を快諾。イベント4日前の22日には中国で行われた陸上のアジアマラソン選手権に出場し、2時間12分18秒でフルマラソン7度目にして初の優勝。23日に帰国したばかりで会場に足を運んだ。

来年1月の箱根駅伝の優勝校予想では、西村は東海大を選択。「一番、層が厚いとお聞きしますし、5区では3年生の西田(壮志)選手の調子がいい。往路、復路、両方に駒がそろっている」と分析した。一方の神野は「迷うぐらい拮抗(きっこう)している」と口にする中、最後は「母校を信じます」と青学大を選択。「今日、原監督にメールしたら『勝てます』と返ってきた。『その心は?』と聞いたら、『エントリーから漏れた選手のタイムトライアルの結果が過去最高レベル』だと。ということは、エントリーに入っている16人のメンバーはそれ以上走るということ」と母校の2大会ぶりの王座奪回に太鼓判を押した。

イベントでは、実際に箱根を経験した神野がレース中に沿道から耳に届く言葉として「名前ですね。大体は声援に紛れてしまうのですが、『大地!』とかはすっと耳に入ってきます。あとは監督からの指示も。選手はそれを聞こうとしていますからね」と明かす場面もあった。自身に続く「4代目“山の神”」の登場については「まだ早いですね。あと5年くらい空けないと。そう簡単にいかれても困る」と口にしたが、西村は「早く7代目までいって山の神セブンが見たいんですけど!」と話し、会場は笑いに包まれた。

今や西村は陸上雑誌「月間陸上競技」のウェブ連載コラムを担当するなど、アイドル業の傍ら、陸上関係の仕事も順調にこなしている。イベントの継続的な開催にも意欲をみせ「五輪も近いし、アイドルファンの方も巻き込んで陸上界を盛り上げられたら。いろんな人をゲストに招いて、今後も続けていけたら」と意気込んだ。神野も「西村さんは陸上界でも有名。僕よりも詳しいですから。選手としてもうれしいと思いますし、今後も続けてほしい」と“続編”の開催を熱望していた。