ロックバンドRED WARRIORS(レッド・ウォーリアーズ)のボーカルのダイアモンド☆ユカイ(61)とギターの木暮“Shake(シャケ)”武彦(63)のユニット、Diamond Shake(ダイアモンド・シェイク)が、来月20日に東京・恵比寿リキッドルームでツアーファイナル「Tour 2023~Love is R&R~FINAL」を開催する。このほど、ユカイとShakeが、公演に向けた思いやこれまでの歩みを語った。【小谷野俊哉】

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ユカイとShakeは、1986年(昭62)にRED WARRIORSでメジャーデビュー。89年に解散したが、その後は断続的に再結成して活動している。

Diamond Shakeは21年(令3)に“ロックンロールの再生”を掲げて結成。昨年10月にファーストアルバム「Diamond Shake」をリリース。来月20日のツアーファイナルでは、ユカイとShakeがセレクトしたシャンパン「ドゥ・ラドゥセット」の特別仕様をオリジナルトートバックに入れて手渡しする企画を立ている。

ユカイ「オリジナルのシャンパンを作ったんで、恵比寿リキッドルームのライブを楽しんでもらえたら。やっぱり日本ってさ、ロックンロールバンドがいないんだよね、どこ探しても。俺たちが思うロックンロールバンドがいない。ロックンロールを楽しむ風習とかさ、そういうのがないんだよね。ローリングストーンズなんてさ、ライブをやると、お客さんもみんな楽しんでるんだけど、その楽しみ方っていうのがね。出て来るのが、だって(真夜中の)12時過ぎてたりとかするからね」

酒、ドラッグ、セックス…ロックにまつわる不健康なもの全てをやって来たローリングストーンズだが、80歳になる今も元気にパフォーマンスを続けている。ボーカルのミック・ジャガー(80)は、運動して食事もコントロールして健康の象徴のような存在に。ドラッグまみれと言われたギターのキース・リチャーズ(79)は酒とタバコを止めて、楽しそうにリズムを刻んでいる。

ユカイ「だから、なんだかんだ言ってロックンロールだけが残ったんだよね。だってドラッグや酒やタバコや、そういうのも本当に最高に楽しんでた人じゃない。血を入れ替えたなんてうわさもね。そんなこと散々やってきて、最後はロックンロールだけになったっていうか。そのぐらいロックンロールって魅力のあるものなんだよ。健康にもいいんだ。いや、意外と(笑い)。毒があるから、毒があるからやっぱりいいんじゃないの。毒が耐性を作るんだよ」

1962年(昭37)4月に結成されたザ・ローリングストーンズ。60年以上の時をへて、今も活動するオリジナルメンバーはミックとキースだけだ。

ユカイとShakeの出会いは40年以上前にさかのぼる。

ユカイ「俺が18歳で、Shakeが20歳かな。第一印象はShakeはなんか…。俺はローリングストーンズのカバーバンドをやってたから、どっぷりローリングストーンズにはまってたね」

Shake「ユカイは『ホンキー・トンク』っていうロックンロールバンドをやってた」

ユカイ「だから、本当に今やってるバンドの原型みたいな感じ。やっぱりロックンロールはブルースの血が流れてる。最初はビートルズだったんだけど、ロックを知っていくうちにさ、ロックはブルースの血が流れていてって。今のように分かってたかと思うと、そうじゃないかもしれないけど。でも、なんかゾクゾクする、かっこいいな、ブルースってなんだろうって」

ザ・ローリングストーンズは68年に「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」を発表した。ストレートで、ブルージーな曲調でストーンズの代表曲となった。 ユカイ「『ジャンピング・ジャック・フラッシュ』って、やっぱりストーンズにとってもね。一つの歴史を変えた楽曲だよね、ロックンロールのね。高校生の時に『ジャンピング・ジャック・フラッシュ』の洗礼を受けて、なんかもう、これだ~って思ったね。そういうバンドをやってて、Shakeは、もうオリジナルをやってたんで」

Shake「パンクとかニューウエーブだね」

ユカイ「でも、楽曲は自分で作ってて、それがかなりキャッチーだったね。でも、ちょっとなんだろう。ロックンロールっていうよりは、かなり奇抜な」

Shake「化粧してね。ニナ・ハーゲンとか」

ニナ・ハーゲン(68)は東ドイツ出身で、どぎつい化粧にオペラの歌唱法を取り入れ「パンクのゴッドマザー」と呼ばれていた。

ユカイ「楽曲が、かなり完成されてたんだよね。こういう曲を作るんだ、ってね」

当時、メークをするグラムロックが流行っていた。 Shake「化粧して、T-REXとかは好きだったけど。メークをしてるんですよ、高校生の時から。だからニナ・ハーゲンの音楽にびっくりしたんだよね」

ユカイ「ニナ・ハーゲン、いたね。ドイツ人だよね。なんか、そういった、その時代の今のことをやってる人間だったね。で、ある時、一緒に対バンをやっった。いろんなバンドが出るんだけどね。一緒にやった時に、なんかハンサムなやつが『ホンキー・トンクのボーカルの人はどこなんだ』みたいなこと言って会いに来てくれて。『ローリングストーンズ好きなんだ』っていう話でね。俺はその時はロックしか頭の中になかったんだ」

ザ・ローリングストーンズは、今でこそボーカルのミックが大英帝国のナイトの称号を受けているが、元々は不良の象徴のようなバンドだった。

ユカイ「ローリングストーンズってね、当時はね。実はね、今でこそ、こんなメジャーなバンドになってるけど、その頃はね。やっぱり、こうちょっといぶかしげな人間が多かったんだよ。ストーンズ好きな人って、なんかあんまりこう…。(優等生の)ビートルズはまだ別なんだけど、ローリングストーンズっていうと、なんかちょっとね」

Shake「やさぐれた、いや、はぐれたやつだね」。

ユカイ「そういう奴らがさ、ストーンズをお好きな人だから、ローリングストーンズって言葉はなかなか口から出たりとかしないんだよ。で、ホント? ってびっくりしたのは、あのケバいニナ・ハーゲンみたいなやつがメークを取ったら、結構ハンサムなやつなんだな、こいつって思って。で、いきなり『ローリングストーンズ好きなの』って来たから。あ、こいつは信じられるって。それがもう俺が最初に思ったこと。セッションしたんでね、初対面その日」

(続く)

◆「Diamond Shake クリスマス企画」公演では2人がセレクトした「ドゥ・ラドゥセット」のシャンパンを特別仕様にして、販売予約先着100人にオリジナルトートバックに入れて手渡しする。

★Diamond Shake★

◆ダイアモンド☆ユカイ 1962年3月12日、埼玉県大宮市(現・さいたま市)生まれ。86年10月。ロックバンドRED WARRIORSのボーカルとしてデビュー。89年解散。90年に「I'M THE BEST-世界の女は俺のもの-」でソロデビュー。96年RED WARRIORS再結成。97年活動休止。99年再々結成。03年活動休止。07年再々々結成。俳優として87年映画「TOKYO-POP」、92年映画「ハートブレイカー弾丸より愛を込めて」主演、04年映画「Lost In Translation」。16年舞台「ミスサイゴン」。96年にリリースした映画「トイ・ストーリー」の日本語版主題歌「君はともだち」で、19年にNHK紅白歌合戦出場。

◆木暮“Shake”武彦 60年3月8日、東京生まれ。ギタリスト。通称シャケ。84年レベッカのメンバーとしてデビュー。85年脱退。86年RED WARRIORSで再デビュー。89年に渡米してロサンゼルスで多国籍バンドCASINO DRIVE結成。帰国して95年以降はソロプロジェクト「サイコデリシャス」、RED WARRIORS再結成。03年富士山麓に移住。

◆メンバー キーボード:Dr.kyOn/ドラムス:大島治彦/ベース:平石一成