ドラマ「北の国から」などで知られる脚本家の倉本聰(くらもと・そう、本名山谷馨=やまや・かおる)さんが18日、多臓器不全のため、北海道・富良野市の自宅で死去した。91歳。倉本財団が28日、公式サイトで発表した。

葬儀は近親者で執り行われた。晩年も、老後の人生を描いたテレビ朝日系ドラマ「やすらぎの郷」など創作意欲は衰えなかった。

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70歳だった倉本さんに当時のドラマ制作への思いや仕事のこだわりを聞く機会に恵まれた。「視聴者をバカと思い込み、説明が多すぎる。想像する楽しみを奪っている。怒りがこみ上げてくる。お客をなめるなよと言いたい」。新人時代、夕食の支度をしたり食事をしながらでも見られるものを書けと言われたが「『ながら族』の手を止めさせて、煮物が焦げついてもいいから見たいと思えるものをつくってきた」。制作側との衝突も多かったが屈しない反骨心を持ち続けた。石原裕次郎さんや高倉健さんはその姿勢に敬意を持っていたという。

「ひたすら飲みますから」と夜は執筆しない。「前半は焼酎、後半はウイスキーです(笑い)」。ただ「力が落ちるから」と毎日書き続けた。東京・多摩に代々の墓があるが実兄に「俺は入らない」と宣言。「もう故郷は富良野。こっちに作ります」。どこまでも反骨の人だった。【松田秀彦】

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