約70年周期で太陽に接近する「ポン・ブルックス彗星(すいせい)」が12日、北海道などで観察された。国立天文台によると、今月中旬ごろまで、日没後の西の空で見られる。肉眼で見るのは難しいが、双眼鏡などで観察できるという。

ポン・ブルックス彗星は、1812年にフランスの天文学者ポンが最初に発見した。1883年に米国の天文学者ブルックスが再び見つけ、約70年周期であることが分かった。彗星の名前は発見者に由来している。

今月21日には太陽に最も近づく。彗星は楕円(だえん)の軌道を描いており、その後は太陽から遠ざかっていく。(共同)