中国系動画投稿アプリTikTok(ティックトック)の運営会社は24日、欧州で簡易版アプリ「TikTok Lite(ライト)」の一部サービスを停止するとX(旧ツイッター)で発表した。欧州連合(EU)欧州委員会が、アプリのポイント機能について未成年者への中毒性リスクがあるとして調査していることを受けた措置。

ライトはアプリ上で動画を視聴したり、フォローしたりすることでポイントを獲得できる仕組みになっており、米アマゾン・コムのクーポンなどに交換できる。欧州委は効果的に年齢を確認する仕組みがないまま、フランスとスペインで今年3月にサービスが始まったとして問題視している。

欧州委は今月22日にEUのデジタルサービス法(DSA)に基づく正式な調査を始め、一部サービスの暫定的な停止を検討する意向を伝えていた。

ティックトック側は24日、「規制当局と常に建設的な関係を築こうとしている」と強調。欧州委の懸念に対処するまで一部サービスを「自主的に停止する」とした。

DSAは巨大IT企業に違法コンテンツの排除や未成年者保護を義務付け、違反した企業には世界における売上高の最大6%の制裁金を科す。(共同)