バイデン米大統領は26日、11月の大統領選で再対決するトランプ前大統領との候補者討論会に参加すると述べた。これまで参加するかどうか明言を避けてきたが「喜んで討論する」とラジオ番組で語った。トランプ氏はソーシャルメディアに「今すぐやろう。どこだって行く用意がある。何だったらホワイトハウスでもいい」と投稿した。

討論会は9月以降に予定されている。共和党のトランプ氏は同党候補指名争いで討論会を全て欠席したが、民主党のバイデン氏との討論には強い意欲を示している。自身の法廷闘争が本格化する中、捜査は不当だと印象付ける狙いもあるとみられる。

バイデン氏は人気ディスクジョッキー、ハワード・スターン氏のインタビューで討論会に参加する考えを示し「時期は分からない」とした。バイデン陣営はトランプ氏が討論会の規則に従わない可能性があるなどとして参加表明を控えてきた。

討論会実行委員会によると、第1回は9月16日で、南部テキサス州サンマルコスで開催する。第2回は10月1日に南部バージニア州ピーターズバーグ、第3回は10月9日に西部ユタ州ソルトレークシティーで開く。

トランプ陣営は今月11日、討論会を前倒しして回数も増やすよう要求する書簡を実行委に送った。期日前投票が始まる前にバイデン氏を論破して支持を伸ばしたい考えとみられる。米主要テレビ局とAP通信は、両陣営に討論会を求めていた。(共同)