特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)のトップが、総裁の野村悟被告(79)=二審無期懲役、上告中=からナンバー2で会長の田上不美夫被告(70)=同=に交代したと福岡県警が断定したことが2日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、県警は2014年の逮捕以降、長期間勾留されていることなどが影響したとみている。近く官報で公示される。
野村被告は工藤会傘下の田中組の組長を務めた後、00年に工藤会の会長に就任。11年に名誉職に当たる総裁に退いたが、指揮命令系統などから実質的なトップとして組織を統制していたとされる。
県警は今年3月、工藤会が他の暴力団組織に野村被告が引退したとの書面を送付したことを把握し、事実関係を確認していた。
県警は14年の「頂上作戦」で、野村被告や田上被告らを逮捕。一般市民を殺害するなどした4事件に関与したとして、21年8月の一審福岡地裁判決は野村被告に死刑、田上被告に無期懲役の判決を言い渡した。
24年3月、福岡高裁は野村被告の一審の死刑判決を破棄し、無期懲役判決を言い渡した。(共同)

