高市早苗首相は1日、インド訪問を前に総理官邸で報道陣の取材に応じ、与党の強引な国会運営に反発してすべての審議への出席を拒否している野党が、引き続き自身の国会の委員会などへの出席を求めていることについて問われ、国会から要求があれば出席する方針に変わりないと、主張した。

高市首相の国会出席をめぐっては、中傷動画疑惑報道などを追及する野党が再三求めているが、自民党は応じていない。歴代の首相に比べて、高市首相の国会出席は少ないとの指摘もあり、すべての野党が与党の強引な手法に反発して審議拒否の姿勢になっている不正常な状態を打開するためには、首相の国会出席が一つの打開策になるとの見方もある。1日午前には森英介衆院議長が与野党幹部と会談し、与党側に予算委員会の集中審議開催などに向けた努力を求めた。

高市首相は、こうした与野党や森議長の動きにどう対応するか記者に問われ、「国会の運営については国会でお決めいただくもので、内閣総理大臣として申し述べることは差し控えたい」とした上で、「国会から出席の求めがありました時には、出席して誠実に答弁してまいりました」と言及。「今後も、その方針に変わりはございません」と答え、国会から求められれば出席するとの考えを示した。

高市首相は先月22日の衆参両院の予算委員会で、中傷動画疑惑に関して中道改革連合や立憲民主党から詳細な内容を問われた際、質問に正面から答えず、秘書による「陳述書」を国会に提出することで答弁に代えたいと訴えた。しかし、首相の「答弁拒否」とも受け取れる発言で自民党内でも疑問視する向きがあり、同26日の参院災害対策・震災復興特別委員会で、高市首相は「国会での質問に対応しないという趣旨ではない」と述べ、発言を事実上修正した。

高市首相はこの取材対応後、インドに向けて羽田空港を出発した。3日に帰国する。