東京地検特捜部で主任を務めていた男性検事(48)が、容疑者として自身が取り調べた女性と不適切な関係を持っていたとされる問題で、法務・検察当局が検事を懲戒免職処分とする方針を固めたことが29日、関係者への取材で分かった。特捜検事が女性問題で処分を受けるのは極めて異例。不祥事が相次ぐ検察当局にとってさらなる打撃となりそうだ。

検事は2021年4月から約4年半、特捜部に所属。関係者によると、ある事件で女性の取り調べを担当し、捜査終結後に直接会い、親密な間柄となった。特捜部が別事件で関係者を取り調べるためにホテルの一室を利用した際には聴取終了後に女性を呼び、共に宿泊していた。

検察当局は今春ごろ、こうした情報を把握し、検事や当時の同僚から事情を聴くなどして調査を進めてきた。検察の信用を失墜させただけでなく、関係を持つに至った経緯や、その後の行為に高い悪質性が認められたことなどから、最も厳しい免職が相当と判断したとみられる。

検事の不適切行為を巡っては、過去に取り調べを担当した参考人から高額の接待を受けたとして、千葉地検の男性検事が昨年10月に停職の懲戒処分を受け、辞職。同12月には、交際していた女性に捜査情報を漏えいしたとして、さいたま地検の男性検事が懲戒免職処分となった。これ以外にも、不適切な取り調べの発覚が相次いでいる。(共同)