栃木県鹿沼市の東武日光線新鹿沼駅で作業員4人が特急列車にはねられ死亡した事故で、4人を含む作業員計7人が、列車が接近する直前まで線路上にいたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。このうち作業指揮者ら3人は、ホーム上によじ登るなどして退避していた。

県警は業務上過失致死容疑で捜査。現場には見張り員が運転士らに合図を出す旗や、無線機があったほか、複数の作業員が時刻表を持っていた。県警はそれぞれの使用状況を確認し、どのように情報が共有されていたのか調べている。

捜査関係者によると、7人は分散して作業しており、列車の接近に気づいた時間に差があったとみられる。現場のホーム下は退避スペースがない構造だった。死亡した4人のうち1人はホーム上で発見された。

県警は、23日に作業の元請けだった東武建設(栃木県日光市)を家宅捜索。契約や安全教育の書類などを押収し、安全管理が不十分だったとみて分析を進めている。

4人の死因は司法解剖の結果、多発外傷や出血性ショックなどだった。(共同)