大型で強い台風25号の影響で21日、関東を中心に広い範囲で大雨が降った。気象庁は東京・伊豆諸島の大島町にレベル5土砂災害特別警報を発表し、身の安全の確保を呼びかけた。首都圏では各地で土砂崩れが発生し計2人が行方不明となったほか、冠水も起き車が水没。空の便で欠航が相次ぐなど交通機関にも大きく影響した。台風は22日午前に日本の東に抜ける見通し。
神奈川県横須賀市では21日午後「家の裏が崩れ、土砂が流入した」と通報があり、60代女性が行方不明になった。同県三浦市でも崩れた土砂にアパートが巻き込まれ、1人と連絡が取れていない。千葉県では土砂崩れ現場に車で突っ込んだ40代女性が軽傷を負った他、道路が冠水し車が水没する被害が出た。
午後5時までの24時間で、大島町の大島で平年9月の1カ月分の約2倍に当たる680ミリ超の降水量を観測した。静岡県伊豆市の天城山では470ミリ超が降った。大島町などは住民に直ちに命を守る行動を取るよう求める「緊急安全確保」を発表。神奈川や千葉、東京、茨城、静岡の5都県では避難指示の対象が約167万人に上った。
中日本高速道路によると、東名高速道路などの一部区間が通行止めとなった。空の便も乱れ、全日空と日航は羽田発着便を中心に計260便の欠航を決め、計約4万人以上に影響するとした。
台風25号は21日午後6時時点で、千葉県勝浦市の南南東を時速40キロで北東に進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートル。中心から半径185キロ以内は風速25メートル以上の暴風域。
政府は、首相官邸の危機管理センターに設置していた情報連絡室を官邸連絡室に格上げした。(共同)

