東京都議会第4定例会は15日、閉会した。小池百合子都知事は本会議終了後、各党会派にあいさつ回りに訪れたが、対決姿勢を強める都議会自民党と、14日に議員報酬をめぐる対立で自民党との長きにわたる連立関係の解消を宣言した公明党とでは、対照的な態度であいさつに臨んだ。

 自民党では、9月議会の閉会時には、融和ムードで会話したが、今回は「ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします」と、十数秒間あいさつしただけで退室。前回、笑顔で猫の写真を小池氏に手渡した、都議会自民党の高木啓幹事長も、硬い表情で頭を下げただけだった。

 一方、小池氏は公明党の控室には、約3分にわたり滞在。自民党の時とは対照的に、声のトーンも華やぎ、「ありがとうございました~」と、笑顔であいさつ。所属の全議員と握手をかわし、報道陣の求めで写真撮影にも応じた。

 公明党は14日、東村邦浩幹事長が自民党との連立解消を宣言した上で、小池氏が掲げる「東京大改革」について、「大賛成だ。いいものはどんどん進めたい」と述べ、協力に前向きな考えをにじませている。