日本将棋連盟は、天才中学生の再スタートに向け、警備を強化する。連勝が続く間、ひと目見ようと、東西の将棋会館にはファンが詰めかけた。連勝記録は途切れたが「藤井フィーバー」は当面、継続すると予測。今日６日の対局では警備員を増やし、関西将棋会館の入館チェックを強化する。「対局に影響を与えないように最大限の配慮をしたい」と連盟の担当者。

　中原誠１６世名人の持つ年度最高勝率（８割５分５厘）、羽生善治３冠の持つ年度勝利記録（６８勝）など、偉大な先輩の記録更新の可能性もある。「ファンに楽しんでいただけるのが一番。もっと強くなって、そういう将棋が指せるように頑張りたい」。プロ初黒星を糧にして「新伝説」に挑む。【松浦隆司】

　◆藤井の今後　中田戦の次は１１日、関西将棋会館で行われる加古川青流戦３回戦で、都成竜馬四段と対局する。以下の日程は未定で、王将戦は１次予選決勝進出。棋王戦は挑戦者決定トーナメント入り、初戦で豊島将之八段と激突する。ＮＨＫ杯は２回戦で森内俊之九段と対局。新人王戦と上州ＹＡＭＡＤＡチャレンジ杯は現在ベスト８。