東京都の小池百合子知事は１４日の定例会見で、２０２０年東京五輪・パラリンピックへの機運醸成に、国民に親しまれているラジオ体操を活用する考えを明らかにした。

　「みんなでラジオ体操プロジェクト」と題し、企業や全国の自治体に、ラジオ体操に参加するよう呼び掛けるもの。東京大会までちょうど３年となる７月２４日から、パラリンピックが終了する９月６日まで実施する。開始時間は、毎日午後２時５５分からとしている。

　都のスポーツ推進大使「ゆりーと」や、都営バスのマスコット「みんくる」など、都に関連したゆるキャラたちが勢ぞろいして、体操するＰＲ動画も完成。小池氏は「（ゆるキャラを含めて）東京都の総力戦でやりたい。７月２４日から９月６日までは大会が行われるということを、身体で覚えてほしい」と呼び掛けた。

　ラジオ体操を導入することについて、小池氏は「皆さんがご存じで、日本人のＤＮＡに刻み込まれている体操。都民、国民がひとつになれるスポーツを活用し、大会に向けた機運醸成の場としたい」と述べた。「都でも、都庁の職場で毎日、午後２時５５分になれば、どこにいても体操を始められるようにしたい。フラッシュモブのような形に」と述べた。「ゆりーと」を使ったスタンプを押す台帳が掲載されたチラシも作成した。

　初日の２４日には、都庁でキックオフイベントを開催する。