公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が27日、大阪市の関西将棋会館で指された第26期銀河戦予選で平藤真吾七段(53)を破り、本戦トーナメントに進出した。3連勝で昨年12月のデビューから公式戦通算34勝2敗となった。

 銀河戦予選は持ち時間各25分の早指し棋戦。藤井は「きょうは早指し戦なので積極的に指そうと思った。方針通りに最後まで指せた」と、わずか65分の圧勝劇を振り返った。持参したあめのパッケージの封を切ることすらできなかった平藤は完敗を認め「前回(14連勝目の対局)よりもすごみを感じた」と成長スピードの速さに驚いた。

 17年度の成績で見れば、24勝2敗。対局数、勝ち数、勝率のランキングでいずれも首位。夏休みに入り「時間的な余裕ができた」と将棋研究のギアを上げ、進化している。

 次戦は8月4日、8大タイトル戦の1つ、王将戦の1次予選突破を懸け、強豪の菅井竜也七段(25)と対局する。菅井は現在進行中のタイトル戦「第58期王位戦」7番勝負で羽生善治王位(46)に2連勝している。藤井は「力負けしないようにしたい」と、意気込んだ。【松浦隆司】

<藤井四段の今後>

 ▼8月4日 王将戦予選=菅井竜也七段(関西将棋会館)

 ▼10日 順位戦C級2組=高見泰地五段(東京将棋会館)