将棋界最多の29連勝を達成した最年少プロ、藤井聡太四段(15)が7日、東京・千駄ケ谷の東京将棋会館で行われた第48期新人王戦準々決勝で、先手の佐々木大地四段(22)に121手で敗れた。史上初の中学生新人王を逃すと同時に、またしても公式戦の4強入りを阻まれた。金銀4枚で玉を固めた佐々木の1筋からの攻めに屈した。「中盤、ずっと分からなかった。最後は一方的に悪くした」と残念そうだった。

 7月21日に行われた第2回上州YAMADAチャレンジ杯準々決勝で、優勝した三枚堂達也四段(現五段=24)に敗退。今月2日の第7期加古川青流戦準々決勝でも、決勝進出を果たした井出隼平四段(26)に敗れた。若手限定の公式戦は3つとも、準々決勝で姿を消した。「これが実力」と割り切って現実を受け止めるしかない。通算成績は39勝6敗で、負けはすべて後手番となっている。