希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は9日、衆院選に向けて同党が都内で開いた総決起大会で、「総選挙では、安倍1強政治にNOだ」と述べ、打倒・安倍政権に向けて対決姿勢を明確にした。

 森友&加計学園問題に対する安倍晋三首相の対応を念頭に「情報公開を徹底するよう、資料がない、分からないということを改めるよう、津々浦々で国民に呼び掛けようではありませんか」と呼び掛けた。

 大勝した昨年の都知事選や今年の東京都議選を引き合いに「組織もお金もなかったが、有権者のおひとり、おひとりの票が重なり、乗り越えてきた。そこで訴えたのは大改革、情報公開だ」と強調。「有権者、納税者に情報公開をしてチェックを受け、政治の信頼を高めていきたい。既存政党や組織は言えない、とんがった政策を訴える。そうしないと日本は世界から取り残される」と持論を述べた。

 選挙戦の構図をゴルフ場に例え、「右、左とあって、まん中のフェアウエーが空いている。我々が狙うのは、ど真ん中のフェアウエーだ。しがらみを打破し、新しい日本の夜明けを訴える」と述べた。

 大会は当初、1時間が予定されたが、小池氏のあいさつや候補者紹介、来賓あいさつなどで、30分あまりで終了。各党から批判されている、同党が選挙戦を前に首相候補を明示できていないことについても、小池氏から言及はなかった。