東京電力福島第1原発事故後、事故対応拠点として昨年3月まで使用され、今年7月28日に一部再開するJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)が4日、メディア向けの内覧会を開いた。ホテル棟前の「センターピッチ」には、植え替えられた芝が広がっていた。事故後、芝を刈り、40センチの盛り土の上に砂利を敷いて、作業員ら向けの駐車場やヘリポートとして使用されていた。作業拠点が大熊町や富岡町に移り、昨年から復旧工事が行われていた。

 東電社員らの宿舎となったホテル棟も、床や壁紙の張り替えが終わった。サッカー日本女子代表の元監督でJヴィレッジ副社長の上田栄治氏(64)は「駐車場になっていたピッチが、ここまで復旧できた。感動している。トップアスリートからグラスルーツまで、気楽に来られるJヴィレッジにしていきたい」と語った。