昨年10月にプロレスラーを引退した元参院議員の大仁田厚氏(60)が26日、佐賀県神埼市で記者会見を行った。

 同市長選(4月8日告示、15日投開票)への出馬を表明しており、公約を発表した。維新150年「かえんば神埼」八策宣言と題し、8つのマニフェストを明らかにした。

 このなかで大仁田氏は、「トップセールスでふるさと納税目指せ100億円! 神埼ブランド全国発信」として、自らの人脈と発信力を生かし、自らが宣伝マンになると宣言。このほか、「市民が主役のしがらみのない市政」「人口増加大作戦」などを打ち出している。心酔する幕末の英雄、坂本龍馬の姿勢を原点とし、龍馬が起草した新たな国家体制の基本方針の総称「船中八策」を意識している。「政策実現のため、1期目に種をまき、2期目に収穫をする」と話した。

 佐賀県は大仁田氏の母の故郷。すでに神埼市に住民票を移し、着々と地盤を固めている。現職の松本茂幸市長(67)は、現在3期目。14年4月の前回の選挙は無投票当選していた。今回も立候補を表明しており、大仁田氏と争うことになりそうだ。