森友学園をめぐる決裁文書改ざんで、国民の厳しい目が注がれている財務省の事務方トップ、福田淳一事務次官が、自宅近くのバーに担当の女性記者を呼び出し、セクハラ発言を繰り返していたと、12日発売の「週刊新潮」が報じた。

 福田氏は岡山県出身。神奈川県立湘南高から東大を卒業し、82年に大蔵省(当時)に入省した。同期には森友問題で国税庁長官辞任に追い込まれた佐川宣寿氏、佐川氏の前任の理財局長だった迫田英典元国税庁長官がいる。また、自民党の片山さつき衆院議員も同期入省だ。

 予算編成を担当する主計畑が長く、官房長を経て、15年主計局長に就任するなど、花形ポストも歴任。昨年7月、事務次官に就任した。出世コースとされる主税局長からの次官就任は2年ぶりで、話題になった。麻生氏の信頼も厚いとされる。