サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグ日程が終了した29日、北海道小平町の漁師阿部喜三男さん(51)らが日本代表の勝敗をミズダコ「ラビオ君」に占わせた結果が3試合とも的中となり、サッカーファンらに驚嘆の声が広がった。インターネット上では「ラビオ君半端ないって」などと大反響。阿部さんも「まさか全試合を当てるなんて」と驚いた。

 ただ、ラビオ君はすでに浜ゆでされて出荷されたといい、自ら占った日本代表の結果を見ぬままに食卓に上ったとみられる。

 ラビオ君は今月19日に小平町沖で水揚げされた体長約70センチのタコ。子ども用ビニールプールに、それぞれ日本、対戦国、引き分けを示す3つのかごを設置し、ラビオ君がどのかごに近づくかで勝敗を占った。結果はコロンビア戦=日本勝利、セネガル戦=ドロー、ポーランド戦=日本黒星。関係者は「最終戦の予想は残念だったが、黒星でも(決勝Tが)決まるような展開になればと思っていた。本当にその通りになってびっくり」と話した。

 神がかり的な結果を残したラビオ君だが、関係者によると、ミズタコは1度水揚げされると急速に弱ってしまうため、大役を果たした後はすぐに浜ゆでされたという。来月3日未明の決勝トーナメントの勝敗を2日に予想する際は、当日に水揚げされる生きのいいタコを選び「2代目ラビオ君」として起用予定で、2代目はW杯が終わるまで生かすつもりという。