バスケットボールBリーグ1部のレバンガ北海道は8日、札幌市内で炊き出しを行い、カレーライス500人分を断水や停電の残るエリアの被災者に届けた。運営会社の社長も兼任する折茂武彦(48)は「北海道に勇気をたくさん頂いてきたチーム。我々ができることをしようと思った」と説明した。

チームは地震の影響で、出場予定だった長野県での大会を欠場。横田陽CEO(41)は「自発的に何かやれることはないかと選手から声が上がった」という。07年に立ち上がったレラカムイ北海道が前身。だが11年に経営難で当時の所属リーグから除名された。有志による募金など道民の熱意に応え、折茂が新運営会社の社長に就任する形で“復活”しただけに、地域への思い入れは強い。

試合会場でのファンサービスなどもあり、昨季はB1の18チーム中2位の観客を動員し、債務超過も解消。今季は初のチャンピオンシップ出場を目指し、新監督のもとでチーム作りを進めていた。練習再開のめどは立っていない。折茂は「レバンガの由来は『頑張れ』。(今は)我々が北海道のみなさまに届けたい」と早期の復興への思いを語った。【浅水友輝】