元高校球児でもある自民党の小泉進次郎厚労部会長(37)は22日、現役引退を表明した米大リーグマリナーズのイチロー外野手(45)への思いについて、日刊スポーツに文書でコメントを寄せた。

22日未明まで約1時間半、さまざまなことを語った引退会見に言及。会見の最後に語った言葉が、自身の経験と重なり、特に印象的だったと明かした。

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イチローさんが「外国人になった経験」について、引退会見の最後に語った部分が、特に心に響きました。私も留学先のアメリカで3年間、「外国人」になった経験をしたおかげで、多様性の理解や寛容な社会の大切さを理解するキッカケになったので。本当にお疲れさまでした。イチローさん、ありがとう!

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イチローは会見で、孤独感を感じながらプレーしていたか問われた際「それとは違うかもしれないけれど、アメリカに来て外国人になったこと。外国人になったことで人の心をおもんぱかったり、痛みが分かったり、今までになかった自分が現れた」「体験しないと自分からは生まれない。孤独を感じて苦しんだことは多々ありました。その体験は自分の未来にとって大きな支えになると、今は思います」と答えていた。

進次郎氏もかねて、留学先の米国で「外国人」となったことで苦労を重ねた経験を踏まえて、講演などで「日本にいると日本のことは分からないし、良さにも気づかない」と述べ、海外に飛び出すことの意義を訴えてきた。また今年1月、子どもたちとサッカーの「初蹴り式」に臨んだ際は、「今年は亥(い)年ですが、忘れないでほしいのは、異なるの『異』。みんな人と違っていい。人と違うことには新しい発見がある」と、話していた。