新元号は、内閣府大臣官房人事課辞令係に所属し、書家級の腕を持つ「辞令専門官」といわれる職員が揮毫(きごう)した後、発表となる。

通常は政府内で辞令などを書く職員が、新元号決定の連絡を受けた後、発表までの短時間に墨を使い紙に記す。立場の特殊さから、責任の重さははかりしれない。「平成」を書いたのは、総理府(当時)の辞令専門官だった書家の河東(かとう)純一氏で、今回はその後輩が担う。