2024年から刷新される新1万円札の肖像画に採用された渋沢栄一の「オリジナル10万円札」が、13年前の06年から存在していた。

渋沢が生まれ育った埼玉県深谷市の宮川友安さん(72)らが商工会議所メンバーなどでグループを作り、渋沢の功績などをPRすることで、町おこししようと、オリジナル10万円札を1万5000枚制作した。

当時1枚100円で販売したが、半分以上は各地で名刺とともに配布。あまり残っていなかったが、今日のニュースで在庫がなくなり、残りわずかだという。宮川さんは「『渋沢栄一翁を紙幣にしよう』と活動を続けてきたが、市のためにも自分たちのためにもなった」と感慨深げな表情を見せた。