日産は22日までに、会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕された前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)を東京地検に刑事告訴したと公式サイトで発表した。「業務上必要性のない自己の利益を得ることを目的とする不正な支出であったことが判明した」とし、厳罰を求めた。

日産は21日付で、以下のリリースを発表した。

「当社は、本日までに、カルロス ゴーン元会長について、会社法違反(特別背任罪)で東京地方検察庁に刑事告訴いたしました。今般の刑事告訴は、当社が、当社子会社を介して海外における日産車販売会社に送金した資金が、実はカルロス ゴーン元会長が、業務上必要性のない自己の利益を得ることを目的とする不正な支出であったことが判明したことを受けたものです。このような行為は、会社として到底容認できるものではなく、厳重な処罰を求めるものです」

日産は、その上で「当社として、このような事態に至ったことを大変重く受け止めており、改めて関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」(コメントは原文のまま)と謝罪した。