トランプ大統領を迎え、天皇、皇后両陛下が初めて主催した宮中晩さん会。メニューは明治時代からの慣例にならい、フランス料理のフルコースが振る舞われた。テーブル上には、クロワッサンを含むパン2つにコンソメスープ、サラダ、メインディッシュとして平目のムニエルと牛肉のステーキ、果物に加え歴代の各国の要人に振る舞われてきた、富士山の形をしたアイスクリームも用意された。食材となった野菜は、栃木県の御料牧場で収穫された野菜が使われた。

メインの肉料理には、御料牧場で育てた羊肉の蒸し焼きが提供されることが多かった。欧州では最高級の肉の1つとされ、世界各国の宗教で忌避されることが少ないことなどが理由として考えられ、14年にオバマ前大統領を迎えた宮中晩さん会でも提供されたが、今回はトランプ氏の好みに合わせたようだ。

飲み物は食事に合わせて赤、白ワイン、シャンパンなどが用意された。トランプ氏は酒を飲まないと言われており、ジュースなどのソフトドリンクもあった。