将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が斎藤慎太郎王座(26)への挑戦権獲得を目指す、第67期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦の佐々木大地五段(24)戦が3日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。藤井は前期挑決ベスト4により、今回は予選シード。王座戦はここからの登場となる。

振り駒でと金が3枚出て、藤井は後手。先手佐々木の先手2六歩に、後手8四歩とお互いに飛車先の歩を突き合い、スタートした。

佐々木とは過去1勝1敗。一昨年9月の新人王戦準々決勝で敗れて、6敗目を喫したが、翌月の叡王戦四段予選準決勝では勝っている。ただ、昨年度の佐々木は46勝13敗(藤井は45勝8敗、勝率8割4分9厘で勝率1位賞)と、最多勝利賞を獲得している。まさに、若手実力同士の好カードだ。

藤井は前局の5月31日、大阪市「関西将棋会館」で指された第32期竜王戦4組ランキング戦決勝で、千日手指し直しの末、菅井竜也七段(27)を破って、3期連続ランキング戦優勝を決めた。同棋戦でデビュー以来3期連続優勝は史上初。木村一基九段、永瀬拓矢叡王に続く、史上3人目の3期連続優勝で、本戦出場を決めている。勢いに乗って、こちらでもベスト8入りを決めたい。

この対局の勝者は、準々決勝で羽生善治九段(48)と対戦する。どちらが勝ち上がるか、目が離せない。

持ち時間は各5時間。同日夜に決着の見込み。