今年3月まで都議を務めた音喜多駿氏(35)は3日、国会内で会見し、今夏の参院選東京選挙区(改選6)に出馬することを表明した。

音喜多氏と海城中学、高校(東京)の先輩、後輩に当たる都議の柳ケ瀬裕文氏(44)も都議を辞職し、参院選比例代表に出馬する意向を表明した。

音喜多氏は4月の北区長選挙に出馬し、落選。その後「自分に何ができるか考える中、柳ケ瀬さんから熱烈な誘いを受けた」と、出馬の経緯を明かした。当初は固辞を続けたが、最終的に受諾したという。「情報発信は政府によってゆがめられ、多くの人が政治に失望しており、既存の政治家に任せていてはだめになる。もう1度、社会、東京のために貢献したいと、選挙に勝ち抜く決意をしたいと思った」と述べた。

昨年、地域政党「あたらしい党」を立ち上げ、代表を務めているが、「都議に当選した後は情報公開と改革を進めてきた。維新の考えとは同じ。維新となら、東京を変えられる。厳しい選挙を勝ち、政治は変えられると伝えていきたい」と訴えた。

同席した日本維新の会の馬場伸幸幹事長は、音喜多氏の擁立について、「都議や北区長選への出馬経験があり、東京のことをよく分かっている。維新スピリットを東京でも根付かせたい」と述べた。

都議を辞職して参院選比例代表に出馬する柳ケ瀬氏は、「東京維新の都議会での議席は1つ。議席を投げうって出るのかという声もあると思うが、東京から国政の議員を生み出すことで次の都議選でも多くの(東京維新の)議員を生み出し、都政改革につなげていけると思う」と理解を求めた。