会社法違反(特別背任)などで起訴された日産の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が26日、都内の日本外国特派員協会で会見を行う予定だったが、同日午後5時すぎ、急きょキャンセルした。同協会は公式サイトで、同被告の家族とメディアアドバイザーが記者会見に反対したことがキャンセルの要因だったと明らかにした。

日本外国特派員協会によると、正午にゴーン被告の弁護団から連絡を受け、午後9時から緊急記者会見を開催する方向で調整したという。弁護士とは複数回、電話で連絡を取り合ったという。

その後、午後3時半に弁護士から、ゴーン被告の家族とメディアアドバイザーが記者会見に反対し、同被告を交えて話し合いを行うと連絡があったという。日本外国特派員協会は同4時半に同被告のメディアアドバイザーに電話したが、つながらず、同5時8分に弁護士からキャンセルの連絡があったという。

日本外国特派員協会公式サイトは「G20大阪サミットの取材で報道陣が準備などに動いている中、こうしたトラブル(ドタキャン)が起きたことを心から遺憾に思う。弁護団には、今回の対応に関して非常に失望している」とのコメントを発表した。