埼玉県知事選(25日投開票)が8日公示され、「NHKから国民を守る党(N国)」から立候補した浜田聡氏(42)が午前10時からさいたま市の埼玉県庁前で第一声をあげた。「まず第一にNHKの受信料について考えていきたい」と浜田氏は7月の参院選でN国が唯一の公約として掲げたNHK放送を契約した者だけが視聴できるスクランブル放送の実現を訴えた。

N国代表で立花孝志参院議員(51)は前日まで浜田氏の選挙戦初日の応援に駆けつけると「口約」していたが、ドタキャン。「代表から連絡がありまして、ここには来ません。寝坊した(笑い)とのことです。こういったことも何でも正直にお話しするのが我々の党です」と駆けつけたN国所属の地方議員や支援者ら約30人、報道陣の笑いを誘った。浜田氏は京都市出身。京都大学医学部卒の現役医師で4月の岡山県議選、7月の参院選にN国公認候補として出馬したが落選した。

埼玉県知事選にはほかに立憲民主党など4野党が支援する元防衛政務官大野元裕氏(55)、元高校教諭武田信弘氏(65)、元会社員桜井志津江氏(63)、自民、公明両党推薦のスポーツライター青島健太氏(61)が立候補した。