茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件で、傷害容疑で逮捕された大阪市の会社役員宮崎文夫容疑者(43)が、犯人隠避容疑などで逮捕された大阪市の会社員喜本奈津子容疑者(51)と交際するようになった今年初めから「奇行」や「変装」が目立つようになったことが20日、分かった。宮崎容疑者が所有する大阪市東住吉区の会社兼自宅マンションの住民や近隣住民が証言した。茨城県警は同日、両容疑者を送検した。

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同じマンションの、別々の部屋で暮らしていた宮崎容疑者と喜本容疑者。2人は周辺で迷惑行為を繰り返していただけではなく、たびたび「奇行」も目撃されていた。

マンションに住む住民は、宮崎容疑者について「今年に入り、あの女の人(喜本容疑者)を見かけるようになってから雰囲気が変わった。髪の毛を染め、サングラスをかけ、香水をつけるようになった。エレベーターに乗ったら、きつい香水のにおいが残っていて、(宮崎容疑者が)帰ってきたんだなと分かるほどだった」と話した。

住民らによると、宮崎容疑者は昨年の冬に母を亡くしたという。「それまでは普通にあいさつをしていた。母を亡くし、落ち込んでいる様子はなかったが、次第に雰囲気が変わっていった」。さらに今年に入って喜本容疑者と交際するようになり、「奇行」が目立つようになった。夜中に奇声を上げたり、住民との接触を避けるようになったという。

近所に住む男性(43)は「早朝や深夜に大きなキャリーバッグを押して、外出する姿を見かけた。夜なのにサングラスをかけて…」と振り返った。マンションの一室で暮らすようになった喜本容疑者について、住民は「真夜中にマンション玄関の植木をハサミで刈っていた。普通の時間ではないので怖かった」と話した。別の住民は「住民の玄関扉の前を水浸しにしたこともあった」と明かした。【松浦隆司】