家電大手のヤマダ電機(群馬県高崎市)が12日、家具販売の大塚家具(東京都江東区)を買収すると発表し同日、都内で会見を開いた。

質疑応答では、大塚家具の大塚久美子社長(51)が、2009年の社長就任後、創業者で現匠大塚会長の父・大塚勝久氏(76)と経営方針を巡って対立した上、業績が悪化の一途をたどるなど結果を出せていない中、続投を発表したことに対し「辞任を求められたことはないのか?」など、厳しい質問が相次いだ。

その中で、ヤマダ電機の山田昇会長(76)にも「子会社化するということは、久美子社長の進退は山田さんが握っているが、結果が出なければ経営陣を変える考えはあるか?」との質問が出た。山田会長は「私どもは関連会社もたくさん持っている。私どもの考え方は結果主義…でも、チャンスは与えないといけない。そこに投資したいし、そういう中で来季の黒字目標を立てた。チャンスを与えないといけない。達成のために、支援する」と答えた。

大塚社長は、父勝久氏との“対決”で表に出てくる際、白の服が多かった。この日、真っ赤な服を着た意図を聞かれると「中は白です」と笑いながら答えた。その上で「明るい気持ちでやっていきたい、ということでございます」と笑みを浮かべた。【村上幸将】