令和元年、2019年の世相を1字で表す「今年の漢字」が新元号の「令和」に使われた「令」に決まり、日本漢字能力検定協会が12日、京都市東山区の清水寺で発表した。応募総数21万6325票の中で3万427票を集めた「令」は、決まりやおきてという意味のほか、素晴らしい、良い、立派という意味があるという。2位に「新」で1万4850票、3位には1万281票の「和」が選ばれ「令和」がトップ3に入った。

4位は「変」(7749票)5位は「災」(7302票)が続いた。話題の多かった「桜」は1777票で18位だった。

◆令(れい) 漢字の成り立ちは、神職がひざまずいて神のお告げを聴く形。「号令」「命令」のように、いいつけの意味がある。また、神意に従うことから「善い」という意味にも使われ、素晴らしいなどの意味もある。「令嬢」「令息」のように他者の親族への敬称にも使われる。