公益財団法人の日本財団(東京・赤坂)に、現金1億2411万円の寄付があり、財団が送り主を探している。今月6日に内容が「書籍」と記された段ボール箱が宅配便で届いた。中に紙袋に詰められた大量の1万円札が入っていたため、職員が数えたところ、1億2411万円だった。

伝票には関西方面の住所と名前が記され、同封の紙には「日本財団御中 災害復興支援特別基金として、使って下さい」と書かれていた。ところが、普段から1万円以上の寄付に対して必ず自筆の礼状を出している同財団の笹川陽平会長が礼状を送ったが、宛先不明で返送されたという。

財団は「寄付金は無駄にせず、災害支援に役立てます。お送りいただいた方にぜひともお礼を申し上げたいので、ぜひご一報いただきたいです」と呼びかけている。同財団には、匿名での現金の寄付は最近3年間で6件あり、最高は22万円だったという。